愛犬日記:ケン飼育日記                    diary



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「01.」

我が家の愛犬は、現在2歳10ヶ月のオスのケアンテリア。名前は「ケン」です。

彼が我が家に来たのは8ヶ月を過ぎてからだったのでまだ2年2ヶ月しか一緒に暮らしていないのですが振り返ってみると本当にいろいろなことがあったなあと思います。

ケンを連れて旅行も沢山行きたいし、イベントで賞をもらったこともあったし、脱走されたことも…。
でもとりあえずケンが家族になった日のことから書いてみようと思います。
H14年12月31日、年末年始の休みを利用してケンを迎える事になりました。当時私はパグの五郎という犬を飼っていて鶴岡市内のペット可アパートに友人と一緒に住んでいました。
しかし、新たにもう一頭犬を飼うということで実家の両親ににも紹介しなければと思い、その日に話があると言ってアパートに両親を呼びました。ちょっと驚かせてやろうと思い、犬が来るのだということは敢えて言いませんでした。到着した両親は何だかそわそわして落ち着きがなく特に父は少しイラ立ったようにタバコを吸っていたのを覚えています。何だか変だなと思いながらも、私は二人と五郎を残してととやさんへケンを迎えにいったのです。

「02.」

ととやさんでケンのごはんの事など、一通りの説明を聞いて帰る途中、車酔いしないように気をつけてゆっくりと走ったのですが、案の定、ケンは吐いてしまいました。

アパートに着いて一番に「お母さんティッシュ持って来てー!!」と叫びました。何事かという表情でティッシュ箱を持って現れた母は私が抱いているケンを見てさらに驚いて言いました。「名にそれ!?」
その時ケンは、ケアンテリア独特のボサボサした長めの毛に覆われていました。色もグレーや茶が混じったブリンドルといわれるもので、パッと見はお世辞にもきれいとかかわいいとかいわれるものではありません。その上、顔や手足には吐いたものがくっついていて悪臭まで放つ始末。何が何だかわからずに唖然としている両親を尻目に私はとりあえずケンの汚れをティッシュでふき取り、その後で濡れタオルで拭いてあげてきれいになったところでようやく紹介です。

「今日から家族の仲間入りするケンです。よろしく」やっと状況がわかってきた両親ですが、初めて見るケアンテリアに驚きは隠せない様子で、
「おじいちゃんみたいな犬だ」とか「かわいくない」とかさんざん言われました。
でもよーくよーく見てみるとケンの顔は本当はものすごくかわいいんです。!!

特に私が一目惚れしたキラキラした人なつっこそうな目は、ととやさんにいたワンコの中でピカイチでした。その上ケンはととやさんにいる時から“ちょうだい・ちょうだい”をマスターしていたのです!

そんなふうに芸を見せたりして、ケンの可愛らしさを精一杯話して聞かせてその日の紹介は終わりました。

ところで何故両親がアパートに来た時、あんなに落ち着かない様子だったのか?・・・後から聞いた話なのですがどうやら両親は私の恋人を紹介されるのだと思ったのだそうです。

「大事な話があるから二人で来て」なんて言ったものだから結婚話が出てくるんじゃないかとドキドキしながら待っていたら、連れてきたのは男じゃなくてオスだった。ほっとしたのとガッカリしたのと半々だったそうです。

「とりあえず私の恋人は2匹の犬だから安心して」と要ったら「それはそれで心配だ」と言われました。
そんな感じで始まったケンとの生活ですが、この後どれだけ大変な思いをすることになるのか、このときは予想すらしていませんでした。

「03.」

両親も帰り、いよいよ本格的に2匹との生活が始まりました。
ずっと昔から愛玩犬としてかわいがられてきたパグのゴローと、猟犬としてネズミやキツネ狩りに用いられてきたケアンテリのケン…歴史的に見ても全く違う2匹の性格が違うだろうことを予想はしていましたがまさかこれほどとは…。

ゴローは「持ってこい」が大好きでした。お気に入りのイルカのぬいぐるみを投げてあげると一生懸命走って取りに行って私のところまで持ってきます。なかなか離してくれないのが難点でしたがイルカを口にくわえて寄ってくるゴローの姿は本当にかわいいものでした。

ケンの前でその遊びをしようとイルカを投げた時のことです。ケンはゴローよりもずっと速くイルカめがけてダッシュ!そしてイルカを口にくわえるとそのままその場でかじって遊びだしたのです。
ゴローは途中まで向かったものの、ケンの勢いに押されて呆気にとられたように見ているだけ…。困った事になったなと思いました。

話は変わりますが、3月19日にケンと母と3人で東京に行ってきます。7月と10月に行われる大きなイベントの参加犬になるためのオーディションがあるからです。
『動物奇想天外』にもよく出てくる“エクストリーム”の全国大会等が行われるイベントで昨年・一昨年も参加したのですが、今年は審査が厳しくなっているらしいので合格できるか心配です。

とりあえず、ほかの人や犬に吼えなかったりしなければ大丈夫なはず…。
結果は次回でお知らせできると思います。

「04.」

3月19日に東京で行われたオーディションの報告をします。

当日の東京の天気は朝から気持ちの良い晴天。車内は熱いくらいでした。
受付は12時からだったのですが、10時過ぎに会場に着いたときにはすでに友人達は到着してテントの設営に苦戦しているところでした。

車を降りて友達に挨拶をして回ると、口々に「ケンちゃん太ったねぇ~」と言われてしまいました。 確かにケンは最近特に太ってきて「くびれ」も見当たらなくなってきています。 やばいなぁと思ってはいたのですがみんなに言われて、このままではいけないと何度目かのダイエットに挑戦する決意をしました。
しばらく友人と雑談しながら受付の時間を待っていたのですが、開始と同時にものすごい行列が出来ました。
何でもその日のオーディションの参加予定頭数は290頭!気が付いたときには回りはワンコだらけになっていました。

多かったのはダックス、プードル、ボーダーコリーやレトリバーといったところでしょうか。 中にはアイリッシュウルフハウンド、タービュレン等めったに出会う事の出来ないワンコにも出会う事が出来ました。

「05.」

昨年までブルドッグ2頭を連れて参加されていたご家族が、新たに連れてきた4ヶ月の赤ちゃんブルを見れたのが私的には一番嬉しい出来事でした。
その子は赤ちゃんといっても10キロ以上もあるという話で驚かされました。

オーディションの内容は290頭のワンコと飼い主さんがみんなで円を描いてその前を何頭かのワンコと飼い主さんが歩いて回り、ワンコが興奮したり怯えたりしていないか、係りの人がチェックします。 次に係りの人が1頭1頭の頭や首をなでてその様子をチェック。
合格すればその場で合格証がもらえます。

ケンは他のワンコが気になってまわりのワンコのお尻の臭いをかぎまくっていましたが何とか無事に合格する事が出来ました。 その後も一発芸やかけっこのオーディションが残っていたのですが、私がダウンしてしまいました。
実は前日からインフルエンザで38℃の熱があったのです。

残りのオーディションは代わりに母がケンと参加したのですが、全部ダメで、おまけにみんなの前で脱走騒ぎまで引き起こしてしまったそうです。

まだまだ修行が足りないケン一家です。
でも内心、私とケンが一緒に参加していたらもっとうまくやれたのになあ・・・なんてちょっぴり思ってしまいました。

「06.」

話を元に戻します。

ケンが我が家にやってきたその日、ゴローのお気に入りのイルカのおもちゃを奪って遊びだしたケン。 ゴローがただ見ているだけで何も出来ずにいるので仕方なく私がケンからイルカを取り上げました。 そして別のおもちゃをケンに与えて気をそらしている間にゴローとイルカで遊んであげようとしたのです。
ケンは別のおもちゃで遊んでいるから大丈夫と思ってイルカを投げました。するとイルカめがけてダッシュして先にイルカをくわえたのはやっぱりケンのほうでした。

その後何度繰り返しても結果は同じ。狩猟犬の本能なのでしょうか?
とにかくケンの動く物に対する反応はものすごいのです。
かなり速いし、きっと狩猟犬として訓練したらかなり素晴らしい動きをするのではないかと思いました。
しかし、ゴローの遊び相手としてはかなり問題ありです。

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